ひとつ確認したいんだけど、オーディオノベル版っていうことは、
要は音だけの世界ってことで間違いないわね?
要は音だけの世界ってことで間違いないわね?
まあ、そういう理解でいいと思うのですが、
それがどうしたんですか、萌さん?
それがどうしたんですか、萌さん?
それはとても大事なことなのよ。なぜなら――――
なぜなら?
―――私たちの地味さが目立たなくて済むのよ!
・・・・・・・・・・・・・・
なに、聞こえなかったの? じゃあ、もう一度言うわよ。
私たちの地味さが―――
私たちの地味さが―――
地味、地味と大きな声で言わないで下さい!
言われなくても分かっています。
確かに僕たち会計士の仕事は地味です。
いろんな会社には行きますが、仕事自体は帳簿を調べて、
ヒアリングをして、調書をまとめることの繰り返しでエンドレス。
さらに、作業のほとんどが部屋の中で完結し、
登場人物も僕らの他には経理部か経営陣。
いろんな会社には行きますが、仕事自体は帳簿を調べて、
ヒアリングをして、調書をまとめることの繰り返しでエンドレス。
さらに、作業のほとんどが部屋の中で完結し、
登場人物も僕らの他には経理部か経営陣。
だ・か・ら、会計監査をドラマにするなら、音だけの世界のほうが好都合ってもんなのよ。
考えてもみなさい。場面転換がほとんどなく登場人物も少ないっていうのは、
視覚的にはとても地味なのよ。テレビやマンガには不向きだわ。
その点、音だけの世界だったら、場面転換がなくても気にならないわ。
なるほど。
さらに、登場人物の少なさは、役者にかかるコストも安くて済むのよ。
『コストカット』、なんて素敵な響きかしら。
まさにオーディオノベルは、私たちの仕事を紹介するのに最もふさわしい舞台なのよ。 おーっ、ほっほっほ!
まさにオーディオノベルは、私たちの仕事を紹介するのに最もふさわしい舞台なのよ。 おーっ、ほっほっほ!
たしかに、僕らの仕事を紹介しやすいかもしれませんが、
萌さんの腹黒さも紹介されてしまいましたね……。
萌さんの腹黒さも紹介されてしまいましたね……。



