「桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件」なんですが、
どうしても引っかかるところがあるんですよねぇ
どうしても引っかかるところがあるんですよねぇ
なによ。スカッとするいい話だったじゃない
いや、話自体はそうなんですが、
よくよく考えてみるとおかしな点があるんですよ
よくよく考えてみるとおかしな点があるんですよ
ふーん。聞いてあげるから、言ってみなさいよ
あの多摩吉野食品が考えたキャンペーンって、
「桜の木」のシールを1000枚集めたら
10万円キャッシュバックする企画だったじゃないですか
「桜の木」のシールを1000枚集めたら
10万円キャッシュバックする企画だったじゃないですか
そうだけど、なにか文句でもあるの?
いや、そうなると、シール1枚分の価値は、10万円÷1000枚=100円だから、1枚100円じゃないですか。
仮に冷凍食品の単価が500円とすると、2割もキャッシュバックすることになりますよね。
それでは、利益がふっ飛んでしまうんじゃないですか?
仮に冷凍食品の単価が500円とすると、2割もキャッシュバックすることになりますよね。
それでは、利益がふっ飛んでしまうんじゃないですか?
なーんだ、そんなことを気にしていたのね
そ、そんなことって、500円で売って100円返したら、経営的には大問題ですよ!
だ・か・ら、この会社の人は、そんなことを気にしていなかったのよ
ど、どうしてです?
答えはただ一つ、―――見通しが甘かっただけよ
えーっ、そんな理由ですか!?
企画担当者は、きっとこう言ったでしょうね。『1000枚も集める人がいるなんて思ってもみなかった』ってね
そんなの言い訳じゃないですか!
もちろん、そうよ。ただね、見通しが甘いことなんて企業では山のようにあるわ。売上が増えるはずだった増産体制、値上がりするはずだった株や土地、大勢の人に使われるはずだった地方空港、維持費だけがムダにかかる巨大な公共施設などなど……
……い、いや、萌さん。
途中から企業だけの話じゃなくなってますよ
途中から企業だけの話じゃなくなってますよ



